【段ボールを使った工作】ボールプールのボールを使った玉入れ×玉ころがし装置をつくりました。(後編)

前回は「ボールプールのボールを使った玉入れ×玉ころがし装置をつくりました。(前編)」を紹介しました。

今回は後編を紹介したいと思います。色々な玉転がしの仕組みや、つくる際のポイントをまとめましたので、参考になれば幸いです。

こんな仕組みです。

前編と重複しますが、簡単に仕組みを紹介します。ベースの大きさは横約1.5m×縦約1.3m。そこに6種類の玉転がしをつくりました。

使うボールはタイトルの通りボールプールのボールです。100個近くありますが、大きさは均一ではなく、直径が約55mmです。

装置の上にはボールを受けるうけがあります。横から見るとこんな感じに。奥行きがあるので、比較的簡単にボールが入ります。

入れたボールが4つの出口に分散されるように誘導します。

1から4に振り分けられたボールは最後それぞれ矢印の方向に転がっていきます。1,3,4は6のループに流れ、1と3は5に流れていきます。3は両方に転がれるようにしました。

5と6を降りてきたボールたちは用意している箱に入っていきます。

いろいろな玉転がし

前回は玉転がし1から3を紹介しました。今回は4からの紹介です。

玉転がし4

立体駐車場のスロープのような形の玉転がしです。作図したものの通りにボールが転がらず修正が大変でしたが、長女のお気に入りNo,1なので作った甲斐がありました。

U字型の型紙を用意して段ボールをカットしました。点線で示しているところに左下がりのレールがきます。黒で示しているラインで幅の半分くらい切り込みを入れます。

水色で示したラインを先に接着します。私はこの時点で既にミスをしてしまいました。

初めは斜めに接着しました。そうするともう片側を接着する際にあまりねじることなく接着できます。ボールが転がる勢いでU字に導けると思ったんですが、写真の青いボールのように高確率で止まってしまいます。なので、修正しました。

お隣の玉転がしも一度取り外して修正です。斜めに接着していたのを平行にするようにしました。そうすると問題なく転がってくれました。

改善点
  • 斜めに接着せずに平行に接着しましょう。

しっかり接着したら、もう片側を下段のレールに合わせて接着します。切り込みを入れているので、接着後はこんな感じに仕上がります。

ガードレールは格子状にしていますが、元は次に紹介する玉転がし5と同様の縦だけにしていました。そうすると、ガードレールにボールが当たる度にスピードが落ちていく上、中には止まってしまうボールもあったので、ボールが当たる高さで横に1cm幅に切った段ボールを入れました。そうすると縦のガードに当たることなくきれいに転がるようになりました。

玉転がし4のポイント

冒頭でもお伝えしましたが、この玉転がしは少し手間がかかりました。そもそもボールのサイズに合わせて高さギリギリでつくってしまったのが原因です。ですが、高さに余裕をもってつくると、スロープの勾配が急になり、ねじれもきつくなります。こういう場合は厚さが2,3mmくらいの薄めの段ボールを使用すると比較的簡単に接着出来ます。厚めの段ボールしかない場合は、じれる面に2,3mmごとにカッターナイフで切り込みを入れると接着しやすくなります。

この玉転がしのガードレールは3回作り直しています。初めは高さが25mmあるガードをつくりましたが、接着するとガードであまりボールが見えず、背の低い子供には尚更見えないので、1cm幅に長細く切った段ボールを柵のようにして接着しました。また、ねじれているものに対して垂直にガードを接着していくのは大変なので、長細く切った段ボールを格子状にして接着するのが安易かと思います。

玉転がし5

半円に切った板の上をゆっくり転がり落ちます。

横から見るとこんな感じに傾斜をつけています。中心に使っているパーツはサランラップの芯を使っています。

玉転がし5のポイント

このタイプも下段のレールから上段のレールまでの高さをボールが通れる高さを保つことです。

ガードレールは柵状にしていますが、ボールが引っ掛かって止まる確率は20%くらいなので、手直しせずにそのままにしました。手直しする場合は玉転がし4と同様に細長く切った段ボールを横に一本接着するといいと思います。

玉転がし6

螺旋階段をボールが駆け降りるようにカラカラと音を立てながら転がり落ちます。私のお気に入りNo,1です。

中心に使っているパーツは玉転がし5と同様にサランラップの芯を利用しました。頑丈なので、ゆがむことなく使えて便利です。その芯に”1cm幅に切った段ボールを巻き付け、一段接着”の作業を繰り返します。グルーガンを使うと作業がとてもはかどります。

玉転がし6のポイント

ポイントは使うボールにもよりますが、段差をあまりつけてしまうと、ボール弾んでしまい外へ出てってしまいます。私は段差を1cm+段ボールの厚みにしました。

ガードレールにははじめ高さ20mmの画用紙を巻き付けましたが、途中で勢いづいたボールがガードレールを乗り上げてしまうので、30mmに修正しました。

分岐エリア

この分岐エリアでは全て階段のように作製しました。ボールたちが交差します。1,3,4は6に流れ、2,3は5に流れます。3は両方に転がれるようにしています。

ボールを投げ入れずに大量のボールを箱の入れて流し入れたら大渋滞が起こりました。飽きずにずっと見ていられます。

改善したいポイント

前編でお伝えしたように、この装置はAutoCADを利用して作図しました。図面上では問題なかったんですが、実際にカタチにしていくと、「ん?」「あれ?」という点がちらほら出てきます。段ボールに位置だしをするために描いていく線を単純に測り間違える凡ミスも多々あります。また、子供たちがいない間に何とか終わらせようとして焦るとミスも倍増。なんでも失敗はつきものなので、諦めずに頑張りました。

改善点
  • ベースの裏側に格子状のはり(梁)をつけると反りがかなり軽減されます。

段ボールは紙なので、湿度によって歪みや反りが出ます。今回は重みと接着剤に含まれる水分でこれだけ傾きが出てしまいました。

なので、段ボールを接着して傾きを修正しましたが、完全に真っすぐにはなりませんでした。

こういった場合は、ベースの板の裏側に幅3cm位に切った段ボールをたくさん用意し、格子状に貼っていけばこんなに反りは出なかったと思います。段ボールは片面だけに接着材をつけていくと必ずと言っていいほど反りが出るので、裏側に格子状に段ボールを接着し、表側に玉ころがしの材料を接着することで引っ張られる力を同等に近くすることができます。今回はうちで使うだけのおもちゃなので、手の込んだことは省略してしまいました。

最後に

遊んでいくうちにコース変更をしたくなったので、玉転がし2を6へ誘導することにしました。本来、筒から出てきたボールは左下に流れる仕組みでしたが、板を置いてコース変更です。

わざわざボールプールのボールサイズで仕上げたこの装置ですが、卓球のボールでも問題なく最後まで転がりきりました。大は小を兼ねました。

以上、ボールプールのボールを使った玉入れ×玉ころがし装置をつくりました。(後編)を紹介しました。おうちでお子様と玉転がしをつくる時のヒントになればいいなと思います。子供だけでなく、大人も十分楽しんでいただけます。少なくとも私は楽しみましたが・・・。おうちのスペースに合ったサイズで是非チャレンジしてみてください。

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