【段ボールを使った工作】ボールプールのボールを使った玉入れ×玉ころがし装置をつくりました。(前編)

今回は段ボールを使って大きな玉ころがしをつくりました。ボールを転がすだけでも面白いんですが、やっぱりそれだけじゃ何か物足りない・・・。長女はボールを投げることが上手なので、玉入れの要素を掛け合わせてみました。ボールがどこから出てくるのか分からないワクワク感があります。もちろん、ボールを投げ入れることが出来なければ何も始まりません。たくさんボールを投げ入れて転がるボールを眺めることはなぜか飽きません。

いつもはつくりかたを紹介していますが、つくれるサイズはおうちのスペースや使うボールのサイズで変わってくるので、今回はボールころがしをつくるポイント、改善した点を前編と後編に分けて紹介したいと思います。

いくつかポイントを押さえれば、自由自在にオリジナルの玉ころがしをつくることができます。100円ショップにも売っている卓球のボールやビー玉を使ってもいいと思います。小さいお子様がいる家庭では誤飲をすることもあるので、ビー玉のような小さいボールを使う際は十分気を付けてください。

こんな仕組みです。

ベースの大きさは横約1.5m×縦約1.3m。そこに6種類の玉転がしをつくりました。

装置の上にはボールを受けるうけがあります。横から見るとこんな感じに。奥行きがあるので、比較的簡単にボールが入ります。

入れたボールが4つの出口に分散されるように誘導します。

1から4に振り分けられたボールは最後それぞれ矢印の方向に転がっていきます。1,3,4は6のループに流れ、1と3は5に流れていきます。3は両方に転がれるようにしました。

5と6を降りてきたボールたちは用意した箱に入っていきます。

ベースづくり

私はDIYで何かをつくる時の図面や工作で型紙をつくる時はAutoCADで作図しています。もうこれなしでは何もできないほど重宝しています。今回の玉転がしもまずはAutoCADで図面を描き、カタチにしました。

ベースに使った段ボールは同じサイズのものを2枚つなぎ合わせてつくりました。

装置を壁掛けにする。

私が住んでいるおうちの壁にはもともと額吊金具が埋め込まれているので、その金具を有効活用して壁に引掛けています。

段ボールに穴を開けて引掛けるだけでは頼りないので、開けた穴にワッシャーをボンドで貼り付けました。ワッシャーをつければ重みで穴が広がる心配はありませんし、額吊金具から段ボールが抜け落ちないようストッパーの役目もあります。

つかうもの

  • 段ボール
  • ボンド
  • グルーガン
  • カッターナイフ
  • 定規
  • ボール

私が使ったボールはボールプールに使うボールです。とっても軽いので、小さな子が投げ入れるのには丁度いいです。100円ショップや300円ショップでも購入できます。

用途によってボンドとグルーガンを使い分けました。ボンドでも速乾性は優れていますが、グルーガンは手で押さえてないと接着出来ないような場面に重宝します。

ちなみにキャップがみどり色の接着剤は金属と紙を接着できる優れもの。ワッシャーを段ボールに接着する際に使用しました。模型製作をしていた時はよく活用していたおススメアイテムです。商品のどこにもボンドと明記されていませんが、仕事場では皆パワーボンドと呼んでいました。

私が愛用しているアイテムや生活に役立つアイテムなどなどこちらでも紹介しています。興味のある方はチラッと覗いてみてください。

つくりかた

レールの幅とガードレールの高さを決める。

まずはボールが転がるレールの幅とガードレールの高さを決めます。私が使ったボールの直径は約55mmなので、+5mmして60mmで幅を統一しました。

段ボールに厚みがあればあるほどカッターでカットしていく際、気付かずに断面を斜めにカットしていることがあります。断面が斜めにカットされたパーツを接着した場合、平行に付かずに斜めに傾いてついてしまいます。そうなった場合でもボールがレールの上を引っ掛からずに転がれるよう少し余裕を持たせるといいです。

ガードレールですが、ボールは転がって勢いがつくと弾んで外に落ちてしまうので、ボールの半径くらいが無難かと思います。

レールの幅はボールの幅+5mm~、ガードレールの高さはボールの半径位が無難です。

ボールを投げ入れるうけ

ボールがそれぞれの出口に流れるように誘導するものをつくります。用意する形状はこんな感じです。

側面の段ボールとマスキングテープで仮止めをします。

両サイドの四角い穴にボールか転がるように傾斜をつけます。(写真は寝かせた状態です。)

断面にボンドだけでは頼りないので、スチレンボードを角棒状にしてグルーガンで接着して補強をします。スチレンボードでなくても段ボールで代用できます。その場合は3,4mmほどある段ボールを二枚張り合わせ、四角く縦長にカットすればOKです。斜めにカットしているドットで示したラインはグルーガンで接着します。

3つ接着し終えました。4つの出口完成です。

いろいろな玉転がし

6種類つくった玉転がしを前編では3つ紹介したいと思います。それぞれつくる際のポイントや改善点なども紹介していますので、参考になれば幸いです。

玉転がし1

玉転がしと言えばこのタイプが定番ではないでしょうか。いちばん簡単につくることができます。私は傾きを5°にしました。ボールが転がるスピードはゆっくりです。

幅とガードレールの高さはボールのサイズに合わせてカット。長さは自由に決めてください。

レールの端にストッパーをつけます。下の段に落下する際、少しボールが弾むのでこれで外に飛び出しません。(使うボールによるかもしれませんが、ボールプールのボールは軽いので少し弾みます。)

玉転がし1のポイント

ポイントはひとつ。レールの一番低いところから、下段までの高さがボールの直径+10mm以上あること。私はボールの直径+5mmで作製しましたが、段ボールの歪みで場所によってはボールが突っかかるところがあったので、+10mm以上あったほうが安心です。

玉転がし2

ボールがワイヤーの中を素早く通っていきます。クマさん(夫)のお気に入りNo,1です。

2種類のワイヤーを使用していますが、上部に使ったのがこの太さ3mmのアルミワイヤー。100円ショップで購入しました。長さが2.1mなので、ループ状にすると大した長さになりません。硬さも丁度良く扱いやすいですが、全てこの太さでつくるとコストパフォーマンスがかなり悪い・・・。

なので、太さを1.0mのものを使ってみました。長さは約19m。長さは満足ですが、結論から言ってしまうと、細すぎて簡単に曲がってしまうのでおススメしません。アルミのほかにスチール製のカラーワイヤーもあり、それは太さが1.6mm、長さが16mあるので、そちらの方が適しているかと思います。

お好きなワイヤーを用意したら、ボールの直径より大きくて、そこそこ強度があるものに巻き付けていきます。私はビール瓶を使いました。

巻き付けたワイヤーを瓶から外してグルーガンで接着していきます。一気に接着せず、”グルーを5cm位ベースにつけてワイヤーをつけて”の作業を繰り返します。

最後のこの筒状のパーツはスーパーマーケットでよく見るポテトチップスの空き箱を使いました。

空き箱にクラフト紙を巻き付けて統一感を演出。箱の底は切り離します。

玉転がし2のポイント

ワイヤーでつくるこの玉転がしのポイントは2つあります。ひとつはワイヤーの間隔を離し過ぎないこと。使うワイヤーの太さにもよりますが、太さが3.0mmある硬めのワイヤーであれば、写真のように間隔を広くとることができます。太さが1.0mmのものは少し密にしてあげてかかる負荷を分散しています。

ふたつめは傾斜をつけてあげることです。あまりに緩やかな傾斜ですとボールがワイヤーとワイヤーの間で止まってしまいますので気を付けてください。

玉転がし3

この玉転がしは右に落ちるのか左に落ちるのか毎回違います。傾斜は5°に統一しています。こちらも簡単につくることができます。

ガードレールが平行についているパーツは真ん中から両端にかけて傾斜をつけています。その下でボールを受ける左右対称のパーツは玉転がし1をただ短くしてつくりました。

玉転がし3のポイント

ポイントは玉転がし1と同様、下段にくるレールまでの距離に気をつけることです。また、左右対称のパーツの間もボールの直径以上のスペースを確保しておくことです。

今回は「ボールプールのボールを使った玉入れ×玉ころがし装置をつくりました。(前編)」を紹介しました。玉転がし4からは後編で紹介します。

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