麦わらがなくても大丈夫。おりがみと竹串を使ってヒンメリづくりを楽しむ。

初めてヒンメリを見たのはクリスマスの時期。大きなクリスマスツリーに飾られたシンプルでかわいい星のようなものに惹かれて何なのか調べてみると、それがフィンランドの伝統的な麦わら工作だということを知りました。

ヒンメリは本来、豊作を願う収穫祭の装飾品として使われ、作り手個々の願い・想いを込めて1年通して飾るんだとか。

そんな可愛いヒンメリをつくってみたいと思いましたが、材料に使うのは主にライ麦のわら。インターネットで購入できますが、麦わらは使う前に水に浸して切り口の補強に接着剤を付けるなどの下準備がいるそうで・・・。ちょっと気軽に試してみたかったので、おりがみを代用してつくりました。

折り紙でつくるヒンメリのモビール

ストローを代用してつくるヒンメリもありますが、ストローは径が太いので、ヒンメリならではの華奢さがなくなってしまうのが玉に瑕・・・(私見です。)。ヒンメリの太さに近づけたかったので、竹串を芯にして折り紙を巻きつけて筒状にしました。

やはりまずはどんなふうにつくるのかリサーチのためにヒンメリ作家さんの本をいくつか読みましたが、同じものをつくるにも作り方はそれぞれ。なので、いいとこどりをしてまずは簡単な形状のものをつくりました(正八面体)。この作り方を後ほど紹介します。

折り紙なので、色は自由。好きな色で、または何色か組み合わせてつくるヒンメリもかわいいです。

つかったもの

  • おりがみ
  • 竹串
  • スティックのり
  • カッターマット
  • ハサミ
  • 定規
  • とじ針(太くて重めの針)※1代用品あり
  • 木工用ボンド
  • つまようじ

表面がツルツルしたテーブルの上では折り紙が滑ってなかなかうまく巻けないので、カッターマットのように表面がざらついた上で作業をするときれいに仕上がります。

折り紙と言ってもサイズがいくつもありますが、15cm×15cmの一般的なサイズです。

※1とじ針のような少し重みのある針は短いですが、糸通しの際に重みで針が出てきます。その他、地巻ワイヤーやクラフトワイヤーで即席の長針をつくることも出来ます。

私が愛用しているアイテムや生活に役立つアイテムなどなどこちらでも紹介しています。興味のある方はチラッと覗いてみてください。

折り紙で筒をつくる。

折り紙は三角にカットして使います。15cm×15cmの折り紙の場合、半分にカットした大きさだと最長19cmの筒が出来ます。更に半分にした三角でつくると最長13cmの筒が出来ます。

ここでは折り紙を4等分した大きさを使います。折り紙の真ん中辺りに竹串を置き、その竹串を軸に折り紙を半分に折ります。折り紙に挟まれた竹串を矢印の方向に転がします。
音声タイトル

そうすると折り紙がカールします。クルッとなった部分を竹串に軽く巻きます。

音声タイトル
カッターマットに押し付けながら矢印のほうへ引くイメージで軽く巻き付けた折り紙をしっかり竹串に巻きつけます。
音声タイトル

竹串に巻き付きました。折り紙の1/3程度巻き付けたら、のりを塗るための台紙を折り紙の下側に差し込みます。

音声タイトル

のり付けしたら、台紙を引き抜き、折り紙を巻きつけます。

音声タイトル

先端側1/3程度まで巻き付けたら、再度台紙を差し込みのり付けをして最後まで巻き付けます。

音声タイトル
折り紙から竹串を抜きます。
音声タイトル

両端の折り紙の裏側が見えている部分をカットすれば出来上がりです。

音声タイトル

2等分した折り紙の場合

折り紙が大きいので巻き付ける作業が大変かもしれませんが、数をつくっていくうちに上手く巻きつけられるようになると思います。

折り紙を巻きつけた竹串はもう一本の竹串を使って押し出します。

正八面体をつくる。

早速、簡単な正八面体をつくってみましょう。筒は同じ長さのものを12本使います。長さはお好きな長さでつくって下さい。

まずは配置図です。糸を通していく順番、赤と黄色の丸は結び目です。つくり慣れるまでは配置図のように並べておくと分かりやすいです。
音声タイトル
まずは1,2,3に針を通します。私はとじ針を使っています。短いですが、重みで筒から出てきます。
音声タイトル

糸の先端を5cmほど残して本結び(固結び)します。

音声タイトル
4,5に糸を通します。
音声タイトル
2,3のつなぎ目に糸をくぐらせ、引っ張ります。これを2回繰り返します。
音声タイトル

5をくぐり、出来た糸の輪っかに糸を通して引っ張ります。(止結び)

音声タイトル
同じ作業を繰り返し、12本分糸を通しました。次はふたつのAから出ている糸を固結びます。
音声タイトル

堅結びした糸は2本揃えて筒の中に隠れる位置で結びます。

音声タイトル
Bに向かって糸を通します。(1本目の筒です。)
音声タイトル

ふたつのBに糸をくぐらせたら固結びをします。

音声タイトル

糸を吊り下げる長さを調節すれば完成です。

上下どちらかが長い八面体をつくる。

上下どちらか長い八面体も正八面体と同じつくりかたでつくれます。

正八面体の配置図は全て同じ長さなので問題ありませんが、違う長さのものが混じると、どこにどれを配置すればいいのか混乱します。なので色分けをしました。白と赤は同じ長さでも構いません。

この3色展開するとこんなふうになります。これを正八面体と同じように糸を通せば完成します。

ヒンメリの中にヒンメリを入れる。(入れ子)

同じ形のものを中に入れて入れ子にすることも簡単に出来ます。

用意するものは完成した小さめの正八面体と最後Bの部分を結ぶ前までつくった大き目の正八面体です。

小さめのヒンメリを大き目のほうに入れてからBの部分を結んで吊り下げます。

中のヒンメリの高さを調節します。高さはお好みですが、私は横向きの筒の高さを揃えました。高さを決めたら大きいほうの頂点に2回巻き付けて固結びします。

シンプルな形ですが、何か惹かれるものがあります。次回はもう少し難易度を上げたヒンメリづくりにも挑戦したいと思います。

折り紙を使った工作をたくさん紹介しています。緩衝材に折り紙を貼り付けて色々な野菜と果物をつくりました。お店屋さんに大活躍です。

Related Posts